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ANA ギャラクシーフライトとは

ANAギャラクシーフライトとは、例年ANAが夏季期間中だけ限定運行する羽田ー那覇路線の深夜便です。もともとは貨物便として運行していたところを、一部座席を開放して旅客運送するものです。そのため運行時間は深夜。
いまいち自分のニーズには合っていないので興味がなかったのですが、ANA発表の運賃資料に目を通していたらハイシーズンにも関わらずギャラクシーフライトのプレミアムクラス、特にプレミアム旅割28の運賃がとんでもなかったのです。
ハイシーズンの羽田ー那覇線の現状
基本的に航空運賃はハイシーズン、7月〜8月は特に高くなる傾向にあります。そもそもの設定運賃が高い上に競争率が高く、旅割などの安い運賃はすぐに売れてしまうためです。では、プレミアムクラスならどうでしょう。
プレミアムクラスの発売は運行日の2ヶ月前の午前9:30から。
普通席の旅割と違い、そんなに前から売りだしてはくれません。ですが言い換えればハイシーズンであっても運賃の設定さえあれば、その運行日の2ヶ月前の朝9:30にアクセスして比較的安い価格でプレミアムクラスの予約ができるのです。
ただプレミアム旅割28とはいえ、オフシーズンのように片道21,000円程度では売り出しません。お盆期間(8/11〜8/16)の価格は、羽田ー那覇の最終便で35,300円。オフシーズンと比べて14,000円以上も高いわけです。
ANA ギャラクシーフライトならどう変わるのか?
そこでギャラクシーフライトです。これは深夜便。日中便と比べると運賃が安く設定してあります。正直まともな人達が乗る時間帯ではありません。だって那覇空港着く頃にはてっぺん越していてホテルに着くのは一体何時でしょうか。。。もちろん一定需要があるのは確かですが、僕はあまり喜んで使いたいと思いません。
ですが修行僧として見ると一見の価値があります。
これは運賃が高くなり始める7月中の運賃表です。

ANA999便は、羽田発那覇行きのギャラクシーフライト。ANA1000便はその折り返し便で那覇発羽田行き。運賃一覧を見てもらうとわかるように、日中の人気がある午前便と比べると8,600円も安いんです。そして復路の1000便に至っては、18,900円。こちらも人気の午後便とくらべて9,800円も安くなっています。
ギャラクシーフライトを使った場合の運賃合計は 40,300 円。これはオフシーズンのプレミアム旅割28と同等かそれより安い金額になります。
路線 | シーズン | 予約クラス | 価格 | 獲得マイル | 獲得PP | PP単価 |
---|---|---|---|---|---|---|
羽田 – 那覇 | オフシーズン(例:5月) | プレミアム旅割28 | 43,800円 | 2,460マイル | 5,720PP | 7.66円 |
羽田 – 那覇 | ハイシーズン (ギャラクシーフライト) |
プレミアム旅割28 | 40,300円 | 2,460マイル | 5,720PP | 7.05円 |
オフシーズンでも単価7.66円のところ、単価7.05円まで下がります。
オフシーズンの普段はなかなか忙しくて修行ができず、ハイシーズンの休みが取れるときに行くしか無い場合、また修行をはじめたのが夏頃だった場合は新たな選択肢になると思います。
ちなみにハイシーズンの中でも更に運賃が高騰するお盆期間の場合はこちら。

路線 | シーズン | 予約クラス | 価格 | 獲得マイル | 獲得PP | PP単価 |
---|---|---|---|---|---|---|
羽田 – 那覇 | オフシーズン(例:5月) | プレミアム旅割28 | 43,800円 | 2,460マイル | 5,720PP | 7.66円 |
羽田 – 那覇 | 8/11 – 8/16 (ギャラクシーフライト) |
プレミアム旅割28 | 56,300円 | 2,460マイル | 5,720PP | 9.84円 |
もちろんこんな時期の修行はオススメできませんが、本当に忙しい方だとお盆くらいしかお休みできないこともあるでしょう。。。そんな方は参考にして頂ければと思います。
株主優待運賃じゃダメなの?

そう思った方もいらっしゃるかと思います。株主優待運賃を使えばいつでもプレミアム運賃の半額、つまり7月中だと31,340円。ハイシーズンだともう少し高くなります。
ですが本当の株主でない限り、株主優待券を購入する必要がありそれにもお金がかかります。ヤフオクを見る限り1枚4000円以上で落札されていますから、7月中でも35,000円以上の負担になります。
もちろん座席数が制限されていないため※1、プレミアム旅割より空席がとりやすくなりますので絶対にその日程じゃなきゃダメだ!という人には必要な選択肢です。ですがまずはプレミアム旅割28を狙ったほうがいいでしょう。予約さえできれば、支払いまで3日は猶予がありますし、株主優待券の登録も発券時には必要ありませんから。
ちなみにSFC修行に関係するマイル積算率やその他の特典、サービスなどプレミアム株主優待運賃とプレミアム旅割28に違いはありません。
詳細はこちら。
株主優待運賃とプレミアム旅割28の違いは運賃規則
搭乗で得られるマイルやプレミアムポイントには違いがないので、基本的にはプレミアム旅割28がお得です。ですが、運賃が異なるということは必ず違いがあります。
その違いを簡単にまとめました。
運賃 | 予約期限 | 予約変更 | 予約取消 | 取消手数料 (出発前) |
払戻手数料 (1区間) |
---|---|---|---|---|---|
プレミアム株主優待割引運賃 | 当日 | ◯ | ◯ | 無料 | 430円 |
プレミアム旅割28 | 28日前 | ✕ | △ | 運賃の10〜60% (解約日により変動) |
430円 |
つまり、予約してから変更ができないのでプレミアム旅割28は安いんですね。なので、確実に修行を実行できないと、手数料を払って一旦解約、再度発券する必要があります。
その点、プレミアム株主優待割引運賃は変更や取消に関して柔軟な規則です。仕事や家庭の都合で急な予定変更がありそうな方は、ちょっと高くてもこちらのほうが結果的に安く済んだり、若干の払戻手数料だけで座席を気軽に一旦確保することができます。
※1 下記参照
2016年6月1日以降ハイシーズン時に株主優待運賃の販売座席数を制限
昨年リリースのあった件ですが、ANAは今年の6月1日以降、指定された繁忙期において株主優待運賃類の販売座席数を一定程度制限すると発表しました。
株主優待制度の一部変更に関するお知らせ
当社は、これまで優待運賃をご利用いただく際、座席数の上限を設けず、空席がある場合に ご予約を承っておりました。 変更後は、一部の便において、優待運賃用の座席数を定めた上で、これを上限としてご予約 を承る方法にさせていただくことと致しました。 優待運賃用座席数の上限を定める便については、過去の優待運賃のご利用状況等を勘案して、 ゴールデンウィーク期間、旧盆期間、年末年始の各期間を中心に定めさせていただく予定です。
[プレスリリース: PDF]
そしてその対象時期は次の通り。お盆期間はその対象となっています。ですから、お盆期間に修行される方はこの点にも留意してまずはプレミアム旅割28を狙ってみるといいかもしれません。 www.ana.co.jp