この記事ではANAマイルとの親和性が高く、国際線を利用する特典航空券利用者やANAの上級会員を目指す修行僧、陸マイラーにとって必携のエポスカード(EPOS CARD)について紹介します。
エポスカードとは

エポスカードとは、ご存じの方も多いように全国の都市圏に出店する百貨店丸井の子会社が発行するVISAプロパーカードです。丸井を利用する顧客向けのサービスが充実しており、旧赤いカードを引き継いだVISA付きのハウスカードという印象の方も多いのではないでしょうか。
現在も多くのマルイグループで使える特典を売りにカード発行数を増やしていますが、マルイグループ以外で利用できる商品券・ポイント交換などにも対応し、段々とその使いやすさを磨いています。
ではエポスカードを持つことで、どんなメリットがあるのでしょうか?
エポスカードを保有するメリット
- エポスポイント → ANAマイル/ANA SKYコイン の交換日数が2日
- 実質一括払いのリボ払い利用で 200円 = 1 マイル のマイルレート
- 海外旅行傷害保険が自動付帯で疾病治療費用は最大270万円
- サブカードとして一定利用すると無料でゴールドカードにアップグレード
- 標準でICチップ搭載のカードを採用
僕がエポスカードを3年ほど利用していて実際に感じるメリットをまとめてみました
1. エポスポイント → ANAマイル/ANA SKYコイン の交換日数が2日

エポスカードでは、カードの利用やキャンペーン等で貯まったポイントをANAマイルやANA SKYコインに交換することができます。交換レートはANAカードを除く一般的なクレジットカードと同等の1エポスポイント(=1円相当) → 0.5ANAマイルですが、ポイントの交換日数がたったの2日。
この2日という日数は、ANA JCBカードやnanacoポイントから交換したときと同じスピードです。一般的なクレジットカードやポイントサイトからの交換に1週間程度かかることを考えると驚異的なスピードと言えるでしょう。
メインカードをANAカード、サブカードをエポスカードとして普段から利用していれば、ANAマイルが急に必要になったシーンにエポスポイントから交換することで、ヤフオクなどでのバイマイルや無駄なカードでの買い物をすることなくサクッとマイル獲得を実現します。
2. 実質一括払いのリボ払い利用で 200円 = 1 マイル のマイルレート
エポスカードには、一括払い枠、リボ払い枠(割賦枠)、キャッシング枠の3つの限度額が用意されており、多くの場合審査により割賦枠が付帯されています。
そしてこの割賦枠を利用したリボ払いを活用すると、通常 200円 = 1 ポイントのカード利用ポイントを2倍の 200円 = 2ポイント にすることが可能です。

ですがリボ払いには手数料の支払いが必要ですよね?
多くのカード会社では
手数料 = リボ利用額 × 年率 ÷ 365日 × 締日〜支払日までの日数
という計算式によって、リボ払いの手数料が計算、発生します。
しかし最近では、JCBカード・三井住友カード・MUFGカードなど大手クレジットカード会社ではフレックス払いと呼ばれるカード利用全額をリボ払いとするサービス(JCB→支払い名人、三井住友→マイ・ペイすリボ、MUFG→楽pay)を利用することで、初回のリボ払い手数料を無料とすることが可能です。
では、口座引き落とし日までに繰り上げ返済などによって全額を返済してしまった場合、ポイントは2倍になるのでしょうか?
エポスカードは実質一括払いでもポイント2倍!
三井住友カードなど多くのクレジットカード会社では手数料がまったく発生しなかった場合、実質的な一括払いとみなされてしまいポイント2倍とならないケースがあります。このような場合、意図的に数百円の残高を残してそれ以外を一括払いするという手法がとられます。
ですがエポスカードの場合、実際に手数料が発生しない場合でもポイントが2倍となります。
これは他社であまり見られない非常にお得なポイントです。数百円の残高を残すという面倒な処理を毎月しなくても、締日から確定日までの間にエポスATMや提携ATM(セブン銀行、ゆうちょ銀行など)でリボ払い利用額を全額入金するだけでOKなんです。
エポスカードの支払いサイクル
1. 毎月27日が支払い日の方
締日 → 毎月27日
確定日 → 締日の翌月6日
支払日 → 締日の翌月27日
2. 毎月4日が支払い日の方
締日 → 毎月4日
確定日 → 締日の同月11日
支払日 → 締日の翌月4日
つまり、
1. に該当する方は 28日 〜 翌5日 までに
2. に該当する方は 5日 〜 同10日 までに
リボ払い利用全額をATMから返済することで手数料0円でポイント2倍を実現します。
3. 海外旅行傷害保険が自動付帯で疾病治療費用は最大270万円
ANA陸マイラーや修行僧の方はよく海外旅行(海外修行)に出かけられることでしょう。無論、既にANAゴールドカードを所有されている方も多く、海外旅行の保険に困るような方は少ないかもしれません。
実際、僕が保有するANA JCBスーパーフライヤーズゴールドカードでは、自動付帯で傷害治療費用、疾病治療費用ともに最大300万円の保険金がかかっています。
しかし、このエポスカードには注目すべき海外旅行傷害保険が付帯しています。
年会費無料のクレジットカードには珍しく、自動付帯かつ傷害治療費用・疾病治療費用に高額の保険金(200万円、270万円)がかけられているのです。
年会費無料クレジットカードの代名詞 楽天カード と簡単に比較してみました。
エポスカード | 楽天カード | |
付帯方法 | 自動付帯 | 利用付帯 |
死亡・後遺障害 | 500万円 | 2,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 200万円 |
疾病治療費用 | 270万円 | 200万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 |
救援者費用 | 100万円 | 200万円 |
携行品損害 | 20万円 (免責3,000円) |
20万円 (免責3,000円) |
ポイント① – 自動付帯 or 利用付帯
保険の適用に海外旅行出発前に旅行代金の支払いや公共交通用具の支払いが必要かどうかを示す 自動付帯 or 利用付帯 という言葉。
エポスカードは自動付帯のため、カードを保有しているだけで旅行保険が利用できます。
楽天カードは利用付帯のため、空港までの電車代、空港バス代、タクシー代などを楽天カードで決済するか、海外旅行ツアー代金を楽天カードで支払うことが前提となります。常に気をつけていれば問題ありませんが、自動付帯の安心感にはかないません。
ポイント② – チェックすべき保険金額
海外旅行保険を選ぶとき、ついつい高額な死亡・後遺障害保険金がかけられた保険を選択していませんか?
実は海外旅行保険で最も重要な部分は
- 傷害治療費用
- 疾病治療費用
の2つです。
よくクレジットカードに付帯する保険で最も強調される保険金額は、死亡・後遺障害の際の保険金です。
「JCBゴールドなら最高1億円まで保障!」といった謳い文句ですね。
しかし海外旅行傷害保険を使う主なシーンは、旅行中に病気にかかったり事故等でケガをしたときの治療費の支払い。これらのシーンで使える保険金が、1と2なんです。
ですからクレジットカードや保険会社の海外旅行傷害保険を比較検討する際は、この2つをまずチェックすることをオススメします。
P.S. 個人的には救援者費用も比較的重要視しています。
海外で大きな事故や疾病にかかり予定していた通常のフライトで帰国できず、航空会社に依頼し特別な対応で日本へ帰国する場合の費用や、現地で遭難した場合の救助費用等に当てることができる保険金です。このようなシーンでは、非常に高額な費用が発生しますので、この保険金額が大きいことも安心できます。
4. サブカードとして一定利用すると無料でゴールドカードにアップグレード

エポスカードは、ANA陸マイラーだけでなくいわゆるクレジットカードマニア(クレカマニア)にも魅力的なカードです。もともと僕もクレカマニアなんです笑
なぜ魅力的かと言うと、年会費無料のエポスカードを継続して利用しているとゴールドカードであるエポスゴールドカードに永年無料で切り替えできるインビテーション(招待)が貰えるからです。そして、学生以外の20歳以上のユーザー全員がこの対象です。
ある程度の年齢の方ならいまやゴールドカードなんて大したものじゃないだろ…とお思いかと思いますが、我々若い世代からするとやはり憧れてしまうもの。ユーザーの年齢層が比較的低いエポスカードならではの仕組みだと思います。
そしてこのエポスゴールドカードは、エポスカードから更にアップグレードされた海外旅行傷害保険、ポイント制度を誇るんです。
つまり、ただでさえ年会費無料でお得なエポスカードをサブカードとして使うだけで、年会費無料のままさらに機能が充実したゴールドカードに成長することが可能なのです。
5. 標準でICチップ搭載のカードを採用
最近は多くのクレジットカードで採用されているICチップ付きのクレジットカード。日本でもICチップ取引が少しずつ増えてきていますが、まだサイン取引やサインレス取引がほとんどですよね。
ですがヨーロッパ圏に行くとサイン決済できるシーンは少なく、おおよそICチップ取引を求められます。もちろんメインカードにICチップがついている方は心配ありませんが、サブカードにもICチップがついているとメインカードが利用できなかった場合も安心して決済することが可能です。
実際、先日僕がイギリスに旅行した際はメインカードであるANAアメックスにICチップが載っておらず、結局エポスカードや楽天カードなどを利用するシーンが幾度もありました。
現在はアメックスもICチップ搭載カードを提供していますが、メインカードとしてセゾンカードやアメックスを利用されている方にとっては、無料で取得できるお得なICチップ搭載カードと言えるでしょう。
エポスカードのオトクな使い方
ここまで長々とエポスカードのメリットを綴ってきましたが、エポスカードのメリットはご理解頂けましたでしょうか。
僕が思うエポスカードのオトクな使い方は
- サブカードとして保有し、もっとオトクなゴールドカードに成長させる
- 手数料無料のリボ払いで手軽に 200円 = 2ポイント(1マイル)貯める
- ちょこっとANAマイルを補充するためのマイルのサブバンクとして使う
です。
ぜひ上述のメリットを活用してみて下さい♪
入会&利用で2,000円相当のエポスポイントも貰えます!