【ヨーロッパ路線】エアチャイナ(中国国際航空)ビジネスクラスのPP効率と注意事項

この記事ではエアチャイナこと中国国際航空のビジネスクラスを利用して日本〜ヨーロッパを往復したときに、ANAマイレージクラブで獲得できるマイル・プレミアムポイントを計算した結果などを紹介します。

2017年2月から毎月20日〜27日にセールが開催されるようです。 https://www.airchina.jp/JP/JP/promotion/jptoworld2

本記事でもセール利用時のPP単価を掲載しています。

当ブログではエアチャイナを利用したSFC修行は推奨していませんが、海外旅行経験や修行歴のある方には、トラブルのリスクがあるもののお安くフルフラットシートでヨーロッパへ出かけられる良い足になるかと思います。

中国国際航空とは

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中国国際航空はANAと同じくスターアライアンス加盟航空会社で、中国のナショナル・フラッグキャリアです。中国は政府専用機としてこのエアチャイナをチャーターして使っていますね。

長距離路線ビジネスクラスの座席/サービス

では実際に乗る中国国際航空のビジネスクラスとはどんなものなのか。

中国国際航空の長距離路線、例えば欧州路線ではB777-300ER、アメリカ路線ではB747-8iなどの大型・最新機材が採用されています。それらの機材では最新型のフルフラットシートを採用したビジネスクラスが設定されていて、欧州路線では更に格安な正規割引運賃で乗れるというので近頃話題のようです。

マイル積算率

今回紹介するビジネスクラスの予約クラスは R です。

C, D, Z, J, R => 125%

正規割引運賃の中では一番安いビジネスクラスの運賃です。

2016年3月26日搭乗分までは R クラスの加算はなく、この運賃は J クラスでした。払戻時の手数料が改悪されるなどの措置はありましたが、再予約は無料のまま、マイル積算率にも影響はありませんので実質的には変更なしと見て大丈夫でしょう。

なおANAカードをお持ちの方や既にプレミアムメンバーの方は、残念ながらボーナスマイルは付きません。これはボーナスマイルが、ANAグループ運航便かユナイテッド航空運航便搭乗時にしか付与されないためです。

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www.ana.co.jp

プレミアムポイント積算率

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プレミアムポイントは、マイルと同様に125%で計算されます。

ただしスターアライアンス運航便のビジネスクラスとなりますので、搭乗ポイントとして別途1路線ごとに400PPが加算されます。

通常、片道あたりの乗り継ぎは北京や成都で1回ですから、往復で4区間。つまり搭乗ポイントだけでも1,600PPが加算される計算になります。

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www.ana.co.jp

SFC修行として利用する場合

修行を始めようと思われた方で、せっかくの週末をエコノミークラスでOKA-SINタッチで消化するのは嫌だという方もいらっしゃいますよね。いくら若くても体力的に辛い部分があるのも確かです。

現在ではANAプレミアムエコノミーを利用したOKA-SINタッチが普及していますので、そこまで辛くないという見方もありますが、ビジネスクラスを利用して寝ているだけでプレミアムポイントが稼げるなら、それに越したことはないという方もいるでしょう。

以下、そんな方向けにエアチャイナ長距離路線の格安ビジネスクラスの運賃とPP単価をまとめてみました。

格安ビジネスクラスの運賃とPP単価

通常時の運賃とPP単価はおおよそこの通りです。

路線 予約クラス 価格 獲得マイル 獲得PP PP単価
東京 – パリ R 186,730円 15,996マイル 17,596PP 10.61円
東京 – フランクフルト R 185,530円 15,414マイル 17,014PP 10.90円
東京 – ミュンヘン R 183,690円 15,288マイル 16,888PP 10.88円
東京 – ローマ R 175,740円 15,952マイル 17,552PP 10.01円

※実際に加算されたマイル数ではないため端数処理、基準TPMなどの違いにより若干のズレがあるかもしれません。

どの路線もおおよそPP単価10円前後で、長距離ビジネスクラスということを考えるとかなり魅力的です。ヨーロッパにビジネスクラスで行きたい!という願いとPP単価よく修行したい!という二律背反的な願いが叶います。

2017年2月〜 毎月末セール運賃の場合

路線 予約クラス 価格 獲得マイル 獲得PP PP単価
東京 – ロンドン R 160,700円 15,921マイル 17,521PP 9.17円
東京 – ストックホルム R 135,400円 13,675マイル 15,275PP 8.86円

※諸税等すべて込みです。2017年2月20日 (月)時点の運賃を掲載しています。

今回、エアチャイナのサイトに記載のあるヨーロッパ路線のお得なビジネスクラス運賃は「ロンドン」と「ストックホルム」の2都市だけです。

ロンドン路線については、どうやらB777-300ER機材のフライトにはこの格安運賃の設定がないように見受けられ、A330機材のみとなるようです。もしB777-300ERでセール運賃を見かけられたらコメントいただけると嬉しいです。

どちらもPP単価10円を切っていて、ビジネスクラスとしてはそこそこ優秀な数字と言えるでしょう。またストックホルムについては単価8円台で総額も比較的抑え目ですので使い勝手は良さそうです。

ビジネスクラス修行のメリット

結局のところメリットはなんなのか。簡単にまとめると、

  1. 長距離ビジネスクラスとは思えないPP単価10円の圧倒的な単価 
  2. 通常のヨーロッパビジネスクラス直行便は40万前後からなので、そもそも破格 
  3. 1旅程で約17,000PPが一気に大量PPが獲得できる 
  4. フルフラットシートでゆったり睡眠、食事ができる

ビジネスクラス修行のデメリット

  1. ANAスカイコインが使えないので全部現金支出
  2. 直行便ではなく、経由便のため北京空港で乗り継ぎが必要 
  3. ANAグループ運航便ではないためプレミアムメンバー基準に気をつける必要がある(プラチナの場合、50,000PPのうち25,000PPはANAの必要あり)
  4. ANAグループ運航便ではないため次年度のアップグレードポイントが減る可能性がある。つまり、合計50,000PPでも25,000PPがスターアライアンス便だと、25,000PP => 8アップグレードポイントしか貰えない
  5. ANAやシンガポール航空などスカイトラックス社の評価が高い航空会社とは違い、サービスに過大な期待をしてはいけない
  6. 週末修行でとんぼ返りの旅程の場合、何らかの理由で北京で足止めを食らうと以降のチケットを払い戻ししてそのまま日本に帰る別の航空券を手配しなくてはならなくなる可能性がある。

格安ビジネスクラスを予約する方法

これら格安ビジネスクラスを予約する方法は以前記事にしました。

ちなみに正規割引運賃ですので、エアチャイナのウェブサイトから購入できます。

www.kanamalu.com

エアチャイナ経験者のブログ

エアチャイナって実際どうなの?とお思いの方もいらっしゃるかと思います。

ヨーロッパ路線に乗られた方は少ないですが、僕がいつも読んでいるブログの中にも、実際にエアチャイナのビジネスクラスに乗っておられる方がいらっしゃいましたのでご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

www.springmaron.com

sazanami.net

まとめ

中国国際航空のビジネスクラス修行。メリットもあればデメリットもあります。

基本的にはヨーロッパへ行きたいけど長距離路線でエコノミーは嫌だな…どうせならPP効率が良いほうがいいな…なんて人に向いていると思います。僕もパリ発券、ロンドン発券といった海外発券のために旅行ついでに出かける場合なら乗ってもいいかな?と思います。

ただし週末や3連休といったハードスケジュールの中に予約をいれるのはお勧めできません。あくまで旅行として出かけられるときに利用することをお勧めします。

ANAのSFC修行おすすめルートはこちら。

www.kanamalu.com

www.kanamalu.com

12 件のコメント

  • Rクラスの修行ですよね?つい先日、最低滞在日数が3日の条件が加えられ、JAP対策されました。誰か、CAに改悪するように通報した人がいるんでしょう。

  • >FFP ELITE
    どうもです。
    改めて旅程検索してみましたが、特に最低滞在日数制限は見つけられませんでした。なにか特定の路線、特定の日程での制限でしょうか?
    シンガポール路線の場合は、以前にも乗り換え地等の制限がかかることがありましたね。
    今後も何かしら制限が加えられる可能性も否定できませんが、搭乗率を考えるとCAはこのまま格安チケットを継続してもいいような気がします( ´ー`)

  • 今週末に中国国際航空でシンガポール修行に出かけます。
    シンガポール到着後、入国をしてそしてすぐに出国ということはできるのでしょうか?
    シンタッチがの制限がかかったようですが、本当に大丈夫なのか心配になってきました。

  • 度々すみません。
    羽田から北京経由でシンガポールへ?修行するとプレミアムポイントはどれくらいつくのですか?

  • >ごんさん
    どうもです。
    おそらくシンガポール入国後すぐの出国は問題無いかと思います。以前、チャンギ空港で乗り換えした際、ふらっと入国して1時間しないくらいですぐ出国しましたが、特になにも言われませんでした。心配であれば、入国審査のときにトランジットと伝えておけば良いでしょう。
    世界有数のハブ空港ですから、あまり心配する必要はないような気もします。。。
    SINタッチの制限というのは、どんな制限でしょう。
    チャンギ空港に到着してから復路便の出発まで、あまり時間がない旅程なのでしょうか。
    どんな点を心配されているのでしょうか?

  • >ごんさん
    CA便の羽田-北京-シンガポールで貯まるPPですが、予約クラスがC/D/Z/J/Rのいずれかのビジネスクラスであれば、
    HND – PEK : 2,041PP
    PEK – SIN : 3,863PP
    SIN – PEK : 3,863PP
    PEK – HND : 2,041PP
    合計: 11,808PP
    エアチャイナのマイル計算式によっては、端数のズレはあるかと思いますが、おおよそこの数字になると思います。

  • 早速教えていただきありがとうございます。
    シンガポールは、21時過ぎに到着し0時過ぎに出発する便です。

  • おそらく、かなまるさんと同じ旅程と思います。トランジットと言えばいいんですね。確かにアジアのハブ空港ですもんね。

  • コメント記入のところがうまくいかず、何回もになってすみません。
    PPありがとうございます。修行初心者の私は、そういうけいさんがいまいちよくわからずです。また、いろいろとよろしくお願いします。
    明日の修行楽しんできます。

  • >ごんさん
    乗継に2〜3時間あるのであれば、大丈夫そうですね。
    もし飛行機が遅延などして時間的に不安な状況になったら、一旦到着後の制限エリア内にある乗継カウンター(Transferと書いてあります)で復路便のチケットを発券してもらうといいかもしれません。
    時間的余裕があれば、入国してから通常の発券カウンターでOKです。
    >PPありがとうございます。修行初心者の私は、そういうけいさんがいまいちよくわからずです。また、いろいろとよろしくお願いします。
    いえいえ、みなさんの参考になる記事を増やしてお役に立てればと!
    それでは週末楽しんで修行いってらしてくださいね( ´∀`)bグッ!

  • お礼が遅くなりました。
    無事に北京経由でのシンタッチ行ってきました。
    北京からの飛行機が1時間も遅れ、出国ヒヤヒヤしましたが、さすがハブ空港。イミグレも税関も混雑なくスムーズでした。一時間遅れたにもかかわらず、出発は定刻通りでした。
    食事などは予想通りでしたが、フルフラットはやはりいいなあと思いました。おまけに、4回ともに隣がラッキー

  • >ごんさん
    無事にご帰国されたようで良かったです。エアチャイナはよく遅延しますので、旅程を組むときは要注意ですね。
    乗継便なので時間はかかりますが、やはりフルフラットなので身体への負担が減りますし、悪くはないですよね。
    修行楽しんで頑張りましょう!